レトルト食品は、袋に調製した食品を詰め密封し、高温加圧加熱殺菌した食品です。
この「高温加圧加熱殺菌」に耐えられるように作られている袋が、レトルト用袋(レトルトパウチとも呼ばれます)です。
レトルト殺菌では、容器(袋)に120℃で4分間、またはそれと同程度の熱がかかる状態に
加圧加熱して殺菌します。加熱の温度や時間は、内容物によって調製されます。
この加熱殺菌により、一般的な食中毒細菌を殺菌できるとされております。
(無菌になるわけではありません)
遮光性の素材(アルミ袋)を使用した場合と、透明な素材を使用した場合とで、
食品表示の方法が異なります。
パウチとは英語の「pouch」が元になっており、単純に“袋”という意味です。
レトルト殺菌を行う場合は、高温で加熱・加圧するための設備が必要です。
などと呼ばれている、専用の設備が必要となります。
自社で設備を保有していなくても、レトルト殺菌を委託加工してくれる会社もあるようです。
また、包装時は真空包装・脱気包装を行う必要がありますので、真空脱気包装が可能な
シーラーもご用意いただく必要があります。
レトルト殺菌を行う食品を袋に詰めた際の注意点として、しっかり脱気するという点が
挙げられます。袋内に空気が残存していると、熱伝導率が悪くなり、殺菌効率が低下して
しまったり、加圧時に袋が破れてしまう場合があります。
そのため、袋詰の際はしっかりと脱気包装・真空包装を行う必要があります。