時々「比較的コストの安いPE素材で真空包装したい」というお問い合わせを頂戴するのですが、
実はPE素材は脱気状態が維持しづらいため真空包装には向きません。
真空包装する際は袋選びに注意が必要です。

目次

・真空包装用の袋を選ぶ基準
・真空包装時はココを注意!
・こんな袋がオススメ
・まとめ

真空包装用の袋を選ぶ注意点

▷空気を通しにくい袋

真空包装とは、中身を入れた袋の中の空気を排出して密封する梱包方法を指します。

袋内の空気を抜くわけですから、酸素を通しやすいフィルムを使ってしまうと、
真空状態が持続せず、時間の経過によって徐々に空気が入ってきてしまいます。
単なるポリエチレン(PE)袋は、酸素透過度が比較的高いため、真空状態の持続が難しいです。

▷突き刺しに強い袋

真空包装をする際は、袋の突き刺し強度にも注意しなければなりません。
通常のPE素材は突き刺し強度が弱く、鋭利なものを梱包する際には
袋に穴(ピンホール)が開いてしまうことがあります。
真空包装すると、鋭利な個所にフィルムが直接強く当たってしまうため、
より一層突き刺し強度には注意が必要です。

こんな袋がオススメ

真空包装時に使用されるフィルムとして、「ナイロンポリ(NYPE)」素材がよく使用されます。
ナイロンポリはナイロンとポリエチレンの2つの素材を組み合わせたフィルムです。
食品包装から機械部品の梱包等、幅広い範囲のご用途でご使用いただいた実績があります。

▷ナイロンポリ(NYPE)の特性

強度  :ナイロンの強度を備えているため、耐久性に優れています。
耐熱性 :ボイル対応に適した高温に耐えることができます。
柔軟性 :ポリエチレンの柔軟性を備えているため、加工しやすいです。
バリア性:酸素などの透過性が比較的低いです(湿気には弱いのでご注意ください)。

まとめ

真空(脱気)包装を行う場合は、内容物や梱包用途に応じて袋の選定には注意が必要です。

当社では、内容物やご用途に応じて包材のコンサルティングを行っております。
従来品にてお困りのことがございましたら現品を送っていただいても確認可能です。
是非お気軽にお問合せください!

ポリ袋の製品サイズの表記は、「厚さ○○mm×幅○○mm×長さ○○mm」と記載されているものが多いです。この表記で表示されている数値は、製品寸法の”基準値”であるため、現物では基準値からの数値ブレが必ず発生します。この数値ブレの最大値と最小値の差のことを「公差」と呼んでいます。

公差によって注意するべきこと

製品の品質管理条件は、各社によって、製品によって異なる場合が多いです。また、ポリエチレンフィルムにはJIS規格もありますが、必ずしもこの条件が全て適用されていない場合もあります。そのため、製品サイズ決定の際には、使い方にあった寸法設計になっているか注意する必要があります。

【ケース例1】△△×△△の内容物をポリ袋に入れる
ポリ袋のサイズも「幅△△mm×長さ△△mm」にしてしまうと、ポリ袋には公差があるため、小さめに作られる可能性がある。そのため、ポリ袋に内容物が入らない可能性が考えられる。

【ケース例2】◇◇×◇◇×◇◇のコンテナーにポリ袋(パレットカバー)をかぶせる
ポリ袋(ポリエチレン角底袋)のサイズも「幅◇◇mm×奥行◇◇mm×高さ◇◇mm」にしてしまうと、ポリ袋(ポリエチレン角底袋)には公差があるため、小さめに作られる可能性がある。そのため、ポリ袋(ポリエチレン角底袋)をコンテナーに被せられない可能性が考えられる。

【ケース例3】▽▽×▽▽の金型内に離型PETフィルムをセットする
離型PETフィルムのサイズを「▽▽×▽▽」にしてしまうと、離型PETフィルムには公差があるため、大きめに作られる可能性がある。そのため、離型PETフィルムが金型内に収まりきらない可能性が考えられる。

まとめ

製品公差は、製造会社によっても、製品やグレード、形状などによっても条件が様々です。
そのため、設計を決める際には、お使いになる条件に合わせて公差にもご注意ください。

※弊社では、お困りごとの背景等を丁寧に確認させて頂き、適切な課題解決をサポートさせて頂いております。選び方がわからない場合も、ご質問頂けますと幸いです。

使わずにずっと在庫しておいた袋の中身が濡れている!なんて経験ないでしょうか?
それは「ブロッキング」かもしれません。

目次

・ブロッキング現象
・何が原因?
・対策

ブロッキング現象

袋の「ブロッキング」とは、フィルム同士が密着している現象を指します。

ブロッキングが起こることによって、袋が開口できなかったり、
シールや梱包などの2次加工の作業性が悪くなったりします。

実際にブロッキングが起こっている状態(赤枠内)

何が原因?

「ブロッキング」を発生させる原因の一つとして、
“高温多湿の状態や荷重のかかった状態での保管”が挙げられます。
特に夏の暑い時期に起こりやすい傾向があります。

また、他の要因として「ブリードアウト」が考えられます。
ブリードアウトとは、フィルムに練りこまれた帯電防止剤やスリップ剤、
酸化防止剤などの添加剤が、時間の経過によってフィルム表面に浮き出てくる現象のことです。
フィルムに浮き出た添加剤同士が密着して「ブロッキング」が起こることがあります。

対策

ブロッキングを防ぐための添加剤(アンチブロッキング剤)を添加する方法がございます。
また添加剤によるブリードアウトが原因の場合は、無添加素材を使用するという方法もございます。
▷無添加ポリ袋製品ページはこちら

とはいえ、袋の内容物や保管環境などによってできる対策も変わってまいります。
当社では、お客様のお困りごとに応じて包材のコンサルティングも行っておりますので
お気軽にご相談ください。


ピンホールとは、針で穴を開けたような小さな穴が空いてしまう現象です。
袋の外側から圧力がかかってピンホールが発生してしまう場合もあれば、袋の内側から突き破れてしまう場合もあります。

ピンホールが発生しやすい事例

・包装する内容物が鋭利なものである場合
・包装する内容物が固形物や冷凍品等で、袋同士が接触しやすい場合
・輸送等によって袋同士の表面擦れが発生する場合(摩擦ピンホール)
・袋を折り曲げて使用する場合(屈曲ピンホール)
・使用する袋の厚さが不足している場合
・使用する袋が突き刺し強度に強くない素材である場合
・フィルム製膜時に、コシが柔らかくなる方法で製造している場合
・フィルム貼り合わせに、コシが柔らかくなる方法で製造している場合
・脱気包装や真空包装時の吸引が強くなり過ぎてしまった場合(チャンバー式脱気シーラーの方が内圧はかかりやすい)

ピンホール対策品を選ぶ際の注意点

製品を選定する際には、「ピンホールが発生した原因は何か」を正しく分析しなければ課題解決に至らない可能性が高く、包装資材の選定には注意が必要です。

例えば、突き刺し強度に優れた代表的な製品としては、例えばNYPE素材がよく使用されています。しかし、実はNYPEフィルムの製造方法等によっても、袋の性質や強度が大きく変わってしまうのですが、記載されている表現方法や、見た目だけではわからないケースも多いです。

また、上記の事例の中には、実はNYPEでない袋を選定するほうが良い場合もあります。

まとめ

ピンホールが起きてしまうと、真空包装をしていても徐々に空気が入ってきてしまい真空状態が解かれてしまいます。また、液体包装した場合、水漏れの要因になってしまう不具合に繋がります。
内容物を守るために、適切なフィルムと、適切な加工条件で製造された袋製品をお使い頂くことが重要ですので、ピンホールにお悩みの際は袋の選定にご注意ください。

※弊社では、お困りごとの背景等を丁寧に確認させて頂き、適切な課題解決をサポートさせて頂いております。選び方がわからない場合も、ご質問頂けますと幸いです。

現場作業では、金型を用いたプレス加工や成型加工を行うことがあります(モールド加工、キャスティング向け)。その際、密着されているものを綺麗に剥がすことは難しいとされる場合が多いです。
剥がしにくい状態で作業してしまうと、製品自体の欠けが発生してしまったり、金型側に材料が残ってしまう恐れがあります。

離型PETフィルム(シリコーンコートPET)が活躍

圧着させた金型から綺麗に剥がしやすいかどうかは、品質向上や作業性向上のために重要な役割です。そのため、ベース基材に対してシリコーンコーティングを施すことによって離型性を向上させた離型PETフィルム(シリコーンコートPET)が活躍します。

セパレータの役割を果たすことができるように、PETフィルムの表面改質(シリコーンコート)を行い、そのフィルムを用いることで剝がしやすくする作業事例が多いです。

離型PETフィルムを選定する際のポイント例

1.数量(ロット)
オリジナル品を作る場合、ロットが数万~10万㎡程度になってしまう場合が多い。数量が少ない場合は、在庫品からカットシートを作ることが有効。

2.剥離強度(単位N)
数値が小さいほど剥がしやすく(軽剥離)、数値が大きいほど剥がしにくい(重剥離)。

3.残留接着率(単位%)
数値が大きい方がフィルム表面に微粒子が浮遊しづらく、非接触側に移行しづらい。

上記の他にも、厚みや細かな性能等含めて素材評価が必要になるケースが非常に多いです。
またPETフィルムはシート状ですが、最近は「離型ポリ袋」の製造にも挑戦しています。

※弊社では、お困りごとの背景等を丁寧に確認させて頂き、適切な課題解決をサポートさせて頂いております。選び方がわからない場合も、ご質問頂けますと幸いです。

ポリ袋の厚さは、フィルム製膜時に管理が必要な重要項目です。
厚さ不良が発生した状態で製品を製造していくと、その後のポリ袋加工での不具合も発生します。また、ポリ袋をお使い頂く際にも様々な不具合が発生してしまうため、注意が必要となります。

【フィルム厚さ不具合による懸念点例】
・ロール品を製膜時に蛇行が発生し、傷やシワが発生する可能性がある
・ロール品の巻き上げ状態で、フィルム表面上の凸凹(コブ)や、巻きズレ、外観の違和感を感じる場合がある
・袋のシール時に熱が伝わり過ぎ、フィルムが伸び、シール際の強度が弱くなる
・適切にシール加工がされず、シール強度が弱くなってしまう(シール剥がれ)
・袋長さのバラつきが大きく出てしまう可能性がある
・袋を使用する際、薄い部分から破れが発生してしまう可能性がある

但し、やはり完全に均一なポリエチレンフィルムは存在しないのが実情です。例えば、細幅チューブと広幅チューブであれば、細幅品の方が厚みのバラつきが発生しやすいという特徴もあります。表面積が小さいため、熱や圧力が均一に分散されにくいためです。

そのため、当社加工時においては、シックネスゲージによるフィルム厚さ検査、引張試験によるシール強度検査、外観検査などを行うことで、お客様が安全にご使用頂ける製品をご提供できるよう、品質管理に努めております。

ポリ袋(ポリエチレン袋)の代表的な素材であるLDPE袋とLLDPE袋は、透明性があるのが特徴です。そのため、袋外側側から内容物を確認することができます。しかし、内容物や用途によっては、中身を見えないようにしたいというケースもあるため、透明なポリ袋に色をつける場合があります。

ポリ袋に色を付ける場合は、大まかに以下の2通りの方法があります。
1.着色加工:フィルム製膜時に着色剤顔料(マスターバッチ)を混ぜる
2.印刷加工:フィルム製膜後に印刷を施す

【着色加工の特徴例】
・ポリ袋全体へ色をつけることができる
・着色カラー見本帳があるので、その中から希望の色を選ぶことができる
・フィルムの厚みが薄かったり、着色剤の含有割合が少ない場合、製造ロットが多くなる場合が多い

【印刷加工の特徴例】
・ポリ袋内の指定位置のみに特定の印刷模様を施すことができる
・表裏に印刷を施したり、複数色の印刷を施すことができる
・ポリ袋の両端5~10mm程度は印刷を行うことができず、透明部分が一部残る
・印刷デザインの打ち合わせのためにはAIデータの用意が必要となる

ポリ袋に色を付けたい場合は、着色加工もしくは印刷加工を行うことで対応可能となりますが、それぞれ長所短所があるため、対応方法を選定する際には注意が必要ですのでご注意ください。

※弊社では、お困りごとの背景等を丁寧に確認させて頂き、適切な課題解決をサポートさせて頂いております。選び方がわからない場合も、ご質問頂けますと幸いです。

ポリ袋やフィルム製品は、それぞれの材質の樹脂を溶かして製膜することでフィルムがつくられ、その後シール加工などを経て製品化されていきます。

<一般的な作り方>
1.樹脂を選定する
2.製膜してフィルムにする(インフレーション方式、Tダイ方式等)
3.各種加工を施す(コーティング、蒸着、ラミネート、スリット、シール等)

出来上がるフィルム製品の機能は、各樹脂の特徴+製造方法から創出されていきます。しかし、使用する樹脂単独だけでは、理想的な機能にならない場合があるため、それを補完するために添加剤を使用することが多いです。

フィルム製品によく使用される添加剤とは?

添加剤の種類機能、役割
滑剤(スリップ剤)滑りやすくする
帯電防止剤(金属イオン樹脂タイプ/界面活性剤タイプ等)静電気を帯びづらくする
防錆剤サビを発生させにくくする
AB剤(アンチブロッキング剤)フィルムの口開きを良くする
酸化防止剤製膜したフィルムの炭化を防ぐ
紫外線吸収防止剤紫外線吸収を防ぐ
離型剤(シリコーンタイプ/非シリコーンタイプ)剥がしやすくする
着色剤フィルムに色を付ける
可塑剤フィルムを柔らかくする

上記の他にも使用される添加剤は数多くありますが、何でも混ぜて作れるというわけではありません。例えば、主材として使用する樹脂同士の相性で混ぜることができない、という場合もあります。(それがフィルムを加工するノウハウだったりもします)

また、添加剤が使用されるタイミングも、素材や製品によって様々です。樹脂自体に元から練り込まれているものもあれば、主材に対して後添加して製膜する場合もあれば、フィルムが出来上がってからコーティングする場合もあれば、ただフィルムへ粉振りさせていくだけの場合もあります。

どのタイミングで添加剤を入れるかにり、その効果レベルや、効果発現のメカニズムも変わってしまいます。その判断を誤って製品や材料を選定してしまうと、課題解決に至らなかったり、思いもよらぬ不具合が生じてしまうこともあり得ますので、ご注意ください。

※弊社では、お困りごとの背景や、従来お使いの物等を丁寧に確認させて頂き、適切な課題解決をサポートさせて頂いております。選び方がわからない場合も、ご質問頂けますと幸いです。

クリーンポリ袋は、一般的なポリ袋よりもシール強度が出づらいという特徴があります。これは、素材自体による影響が強いです。
弊社のクリーンポリ袋は、「無添加ポリエチレン」という素材で製造しています。無添加ポリエチレンはLDPEタイプを主に使用しているため、一般的なポリ袋(LLDPE)よりもシール強度が弱くなっています。

一般的にLDPE素材は、LLDPEよりも引張強度やシール強度が出づらい性格があります。そのため、無添加ポリエチレンも、一般LLDPEよりもシール強度が弱いという特徴に通じてきます。

LDPEタイプ以外の無添加ポリエチレンはあるのか?

無添加ポリエチレン素材は、標準的なLDPEタイプの他に、実はLLDPEタイプや、HDPEタイプの無添加グレードも存在自体はしています。しかし、素材自体のクリーン度を考慮すると、最もクリーンレベルが高いのがLDPE系となっています。

LLDPEタイプの場合、樹脂の原料合成段階で生じる影響によるものです。実際に、ある物質のイオン反応が出やすいとなる場合がございます。また、HDPEタイプの場合、フィルムにコシがあるため、接触等によってフィルム自体が削られてしまう可能性があり、それが異物と見られる恐れもございます。

そのため、クリーン度を大切にしている無添加ポリエチレンとして、弊社ではLDPE系をメインとしてクリーンポリ袋の製造を行っています。

※クリーン管理は、素材のみによって担保されるものではございません。製品の製造環境によっても依存致します。当社ではクリーンルーム対応、検査でのパーティクル内面管理によって、品質管理に努めております。

脱気包装をしたい場合や、湿気対策、腐食対策、変色対策を行いたい場合は、ガスバリア性が高いフィルムを用いることが重要です。
しかし、この「ガスバリア性」という言葉には、実は注意が必要な点があります。それは、酸素を遮断する能力が高いのか、それとも水蒸気を遮断する能力が高いのかを確認する必要があることです。

例えば、ガスバリア性が高いフィルムの一般的な例として、以下のような素材が用いられる場合が多いです。

・アルミ箔
・アルミ蒸着フィルム
・シリカ蒸着フィルム
・ポリエチレンテレフタレート(PET)
・エチレンビニルアルコール/エバール(EVOH)
・バリアナイロン(NY)
・ポリプロピレンフィルム(PP)

この中で、アルミ箔や蒸着フィルムは、酸素にも水蒸気にも強い場合が多いです。
一方で、ポリプロピレン(PP)は水蒸気に耐性があるものの、酸素に対する耐性はそれほど強くありません。
また、エチレンビニルアルコール/エバール(EVOH)は、酸素に対する耐性は強いものの、水蒸気に対する耐性は弱い特徴があります。

「ガスバリア性」という言葉は使い勝手がよいものの、酸素に対してケアしたいのか、水蒸気に対してケアしたいのかによって選ぶフィルム基材が異なってくるため、フィルム選定の際には注意が必要です。適切なフィルムを選ぶ際にはご注意ください。

※弊社では、お困りごとの背景や、従来お使いの物等を丁寧に確認させて頂き、適切な課題解決をサポートさせて頂いております。選び方がわからない場合も、ご質問頂けますと幸いです。

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アルミ袋 | 包装資材のfinepack
PETフィルム | 包装資材のfinepack

クリーンルームは、空気中の浮遊粒子や微生物の量を厳密に管理された部屋です。クリーンルームの異物混入を防ぐためには、次の対策等を講じることが重要です。

・清掃と滅菌
定期的に清掃と滅菌を行う必要があります。清掃では、空気清浄機やUV殺菌灯を使用して、空気中の浮遊粒子や微生物を除去します。

・作業員の服装
作業員は、クリーンルームに入る前に、専用の服装に着替える必要があります。この服装は、細菌やほこりを防ぐために、静電気対策などの特殊な素材で作られています。また、作業員は、入室前に手洗いやシャワーを浴びて、体から異物を除去する必要があります。

・空気調和
クリーンルームの空気は、常に清潔に保たなければなりません。そのため、クリーンルームは、高性能な空気清浄機や換気設備を備えています。これらの設備を使用して、空気中の浮遊粒子や微生物の量を厳密に管理します。

【クリーンルームにおすすめのフィルム】

1.静電気が発生しにくいフィルム
帯電防止ポリエチレンや導電ポリエチレンは、静電気を帯びづらいフィルムです。そのため、空気中に浮遊したチリやホコリ、微粒子等を吸い寄せることが少なく、クリーンルーム内の清浄度を守ることに役立ちます。
クリーンルーム用半永久帯電防止ポリ袋 | 包装資材のfinepack
半永久帯電防止クリーンポリ袋 | 包装資材のfinepack

2.清浄度を管理しているフィルム
クリーンポリ袋や無添加ポリ袋は、添加剤が使用されていないため、汚れを発生させにくいフィルムです。そのため、クリーンルーム内を守ることに役立ちます。
クリーンポリ袋 添加剤不使用(無添加) | 包装資材のfinepack
半永久帯電防止クリーンポリ袋 | 包装資材のfinepack

表面固有抵抗値(surface resistivity)とは、物体の表面における電気抵抗の値です。単位はオーム・スクエア(Ω・□)で表されます。表面固有抵抗値が小さいほど、表面の電気抵抗が小さく、表面から電流が流れやすくなります。

表面固有抵抗値は、物体の表面の状態や、表面に付着している汚れや水分によって大きく異なります。例えば、金属の表面は表面固有抵抗値が非常に小さく、プラスチックの表面は表面固有抵抗値が非常に大きいです。また、表面に汚れが付着していると、表面固有抵抗値は大きくなります。

静電気は、物体の表面に電荷が帯電することで発生します。表面固有抵抗値が小さい物体は、表面から電流が流れやすいため、静電気が発生しにくくなります。

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帯電防止袋/静電気防止袋 | 包装資材のfinepack


ナイロンポリエチレンフィルムは、ナイロンとポリエチレンの2つの素材を組み合わせたフィルムです。
ナイロンは強度や耐熱性に優れた素材で、ポリエチレンは柔軟性や加工性に優れた素材です。
ナイロンポリエチレンフィルムは、これらの2つの素材の特徴を併せ持ち、様々な用途に使用されています。

ナイロンポリエチレンフィルムの特徴は、以下の通りです。

・強度  :ナイロンの強度を備えているため、耐久性に優れています。
・耐熱性 :ボイル対応に適した高温に耐えることができます。
・柔軟性 :ポリエチレンの柔軟性を備えているため、加工しやすいです。
・バリア性:酸素などの透過性が低いため、食品や医薬品の包装に適しています。

ナイロンポリエチレンフィルムは、その特徴から、様々な用途に使用されています。

・食品包装
・工業用包装
・真空包装、脱気包装
・ピンホール対策(穴あき対策)
・傷防止対策

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ナイロンポリ袋(NYPE) | 包装資材のfinepack

ポリエチレンフィルム(PEフィルム)は、ポリエチレンを主原料とした薄いフィルムです。
主に高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)の2種類があります。
HDPEは、LDPEよりも密度が高く、強度や耐熱性に優れています。また、LDPEは、HDPEよりも柔らかく、加工しやすいのが特徴です。

ポリエチレンは、石油から作られる合成樹脂で、軽量で強度があり、耐水性や耐油性に優れているのが特徴です。そのため、食品包装や容器、建築用資材、電気絶縁材、農業用資材など、幅広い用途に使用されています。

・食品包装:ポリエチレンフィルムは、食品の包装に広く使用されています。その理由は、食品の保存性を高め、衛生面でも優れているためです。

・容器:ポリエチレンフィルムは、容器としても使用されています。その理由は、軽量で丈夫で、加工しやすいためです。

・建築用資材:ポリエチレンフィルムは、建築用資材としても使用されています。その理由は、防水性や断熱性に優れているためです。

・電気絶縁材:ポリエチレンフィルムは、電気絶縁材としても使用されています。その理由は、電気を通さないためです。

・農業用資材:ポリエチレンフィルムは、農業用資材としても使用されています。その理由は、水はけや保温性に優れているためです。

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ポリ袋(PE) | 包装資材のfinepack

今回ご紹介するのは、化学品メーカーA社様の成功事例です。
A社様の製品は一部分に接着剤を塗布しています。そしてこの製品出荷後、最終ユーザー様のところで、接着させて使う製品です。
つまり、接着材の部分は、使用するまでにどこにも触れてはいけません。

このように、接着剤が他の場所に付着しないように養生してくれる、接着剤の上に貼られているものが「離型フィルム」です。

離型フィルムには、フィルム表面にシリコーンが塗布されているため、接着剤に触れても容易にはがすことができる特性を持っています。
分かりやすく言うと、一般的なステッカーの接着部分についている紙(離型紙)の、フィルム版といったところです。

この特性を生かし、A社様の接着部分の養生用として、離型フィルムが活用されています。
離型フィルムは、ロール状のものから、シートにカットされたものまで提案可能となるため、使用用途に合わせたサイズに仕上げることができお喜び頂けました。

同じような用途として、液晶テレビの画面部材の接着部分の養生用に、多くの離型フィルムが活用されています。

詳しくはこちら

離型PETカットシート

離型PETフィルム(剥離性・低移行性・セパレーター)

今回ご紹介するのは、電子部品メーカーI社様の成功事例です。

I社様の電子部品は、品質保持のために酸化を防止する必要があり、かつては、アルミラミネート袋を包装に使用していらっしゃいました。
しかし、アルミ袋には、「中身が見えない」「コストが高い」というデメリットもあり、 同程度の性能がある別の素材を検討したいとご相談頂きました。

そこでご提案させていただいたのが、 バリヤフィルム層として「EVOH」を採用している酸化防止ポリ袋です。

EVOHとは、「エチレン・ビニルアルコール共重合体」のことを指し、簡単に表すと、「ガスバリヤ性」「保香性」「透明性」に優れた樹脂です。
その優れた性能は、自動車のガソリンタンクにまで利用されています。

アルミラミネート袋よりも、安価で、透明という利点があり、I社様にもご採用頂くことになりました。

ハイバリヤナイロンポリ袋

http://www.finepack.co.jp/product/multilayer/prd_nype_xv.html

今回ご紹介するのは、油圧機器部品製造業のA社様の成功事例です。

A社様では、リフトなどに使用される金属部品を製造していらっしゃいますが、製造工程内での金属部分の錆対策として、主に防錆油を利用していました。

A社様では、定期的に行われる工程の見直し、改善活動に際し、防錆油を塗布する工程や時間を削減したいという意見が出たそうです。

そこで候補に挙がったのが「防錆ポリ袋」です。

防錆ポリは、フィルムに含まれている防錆剤が空気中に揮発し、製品を被膜することで防錆効果を発揮致します。

防錆成分は揮発性の原料なので、油のように製品に直接塗ったり、使用直前に洗浄する必要がありません。

実際、A社様に無料サンプルでテスト(評価)していただいたところ、防錆油を塗布しなくとも、袋に入れて置いておくだけで充分な防錆効果が得られる、とおっしゃって頂き、採用されることになりました。

最近では、工程内での防錆に加え、海外工場への輸出にもご利用頂いています。

詳しくはこちら

包むだけでサビを対策できる防錆ポリ袋 | 包装資材のfinepack

今回ご紹介する成功事例はプラスチック製品を製造するJ社様の事例です。
J社様では「作業の効率化、生産性の向上」に課題を抱えていらっしゃいました。

J社様では一日に大量の製品を一個ずつポリ袋に包装する、という作業があり、この作業をスピードアップさせる方法についてご相談頂きました。

そこで弊社が提案させていただいたのはフィルムの表面に凹凸をつける「エンボス加工」です。
通常のポリエチレンフィルムですと、表面が平滑な上、静電気を帯びやすく、一枚一枚を取り出すのに手間取ってしまうことがあります。
一枚だけ取り出したいのに、もう一枚くっついてきたりすることも。

こうした面倒さに対応するため、フィルムの表面に凹凸を加工しました。
これを「エンボス加工」と呼びます。

ちなみに、「エンボス」という言葉は、一般的には表面を浮彫にするときによく使われます。
このエンボス加工を施すことによって表面に凹凸ができ、 接着面積が少なくなることで、フィルム同士が密着しにくくなるというわけです。

J社様でも作業スピードが上がり、課題としていた「生産性向上」の目玉プロジェクトとして採用されました。

凹凸の模様の種類や、製造可能サイズにそれなりに制限はあるものの、ご使用頂くと作業性がアップする可能性があります。

汎用ポリを使用したグレードと、添加剤が使用されていない無添加ポリのグレードもございますため、使用される環境に合わせてご検討頂くことが可能です。

詳しくはこちら

エンボス加工ポリ袋 | 包装資材のfinepack

エンボス加工無添加ポリ袋 | 包装資材のfinepack

今回ご紹介するのは、電子部品メーカーS社様の成功事例です。
S社様では、「製品に銀を使用した箇所の硫化」が課題となっていました。

S社様で新たに製造し始めた電子部品には、一部、銀を使用しています。
製造直後は問題ないのですが、時間が経つにつれ、銀部分が硫化してしまうという問題が発生したそうです。

「銀の硫化」とは、銀が硫化水素と化学反応を起こすもので、身近なところでいえば、シルバーアクセサリーが黒くくすんでしまう状況と同じです。

銀は通常の条件下では、酸素を吸収したり酸化したりしませんが、大気中の水分と亜硫酸ガス、または硫化水素に反応してしまうことで、硫化してしまいます。

硫化を防ぐために空気中の水分やガスを遮断する必要があるため、一般的な「酸化防止ポリ袋」よりもさらに高い「ガスバリヤ性」が必要となります。

弊社からおススメさせて頂いたのが、ナイロンなどよりもずっとガスバリヤ性能の高い「EVOH」を採用したポリ袋です。

EVOHは、自動車の燃料タンクなどに使用されるほど高い機能を持った素材で、
EVOHを採用したこのポリ袋で真空包装することにより、銀の硫化が防止できるというわけです。

今回ご紹介の商品はこちら
http://www.finepack.co.jp/product/multilayer/prd_nype_xv.html

今回ご紹介するのは、航空部品メーカーのD社様の成功事例です。

D社様では航空機用の部品、パーツ、ユニットなどを製造していらっしゃっており、とあるユーザー様から、「MIL規格対応のアルミ袋で依頼品を包装してほしい」という要望があったそうです。

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MIL規格とは
「United States Military Standard」
アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格を総称したもの

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航空業界や軍事業界では、このMIL規格は代表的な規格となるのですが、自社内ではその規格をクリアする水準で管理対応できるものの、包装資材で、特有の高機能レベルを満たすのにご苦労されたそうです。

そこで当社よりご提案させて頂いたのが、「AS-2」という品番で展開しているアルミ袋です。
この商品は、MIL規格に準拠している上、オーダーメイドの際のサイズ展開もかなり自由が効く特性があります。
そのため、それぞれのユニットのサイズに合わせた包装が可能となり、大変お喜び頂きました。

※最小30×30~最大1060×4000(4000×1060)まで対応可能ですが、幅×長さの兼ね合いによって対応可否が異なりますので、詳細につきましてはお問い合わせください。

今回ご紹介の製品はこちら
http://www.finepack.co.jp/product/al/prd_al_as2.html