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ゴミ袋の静電気で引火!?
2020.06.18
有機溶剤、オイル、薬品などを使用する工場では、様々な引火対策が行なわれ、厳しくチェックがされるのが一般的です。
直接の火元の管理は当然のことながら、重要な引火元となり得る「静電気」についても、厳しい管理が重要です。
目次
静電気対策の盲点・・・ゴミ袋からの引火
引火性の高い物質を扱う工場では、アース工事を行なったり、静電気が発生しにくい資材、部品を採用するなど、様々な静電気対策が実施されています。
ところが、しっかりと静電気対策を行なっている工場であっても見落とされがちなのが、「ゴミ袋からの引火」です。
引火の恐れのある工場内では、静電気対策として、金属製のゴミ箱が使用されます。しかし、せっかく金属製のゴミ箱を使っていても、その中に入れるゴミ袋を一般的な「普通の」ゴミ袋を使ってしまう場合があるのです。
一般的な「普通の」ゴミ袋は、静電気対策を取られていないばかりか、表面固有抵抗値は10の14乗Ω以上であり、導電性のない「絶縁体」です。静電気をどんどん溜め込み、何かの拍子(摩擦、剥離など)に発生した静電気から引火する場合があります。
引火性のあるものを扱う工場においては、一般的な「普通の」ゴミ袋を使用することは非常に危険なのです。
引火の事例1
溶剤を含んだ粉末をゴミ袋に投入したところ、粉末とゴミ袋が接触した際に発生した静電気により引火
引火の事例2
引火性のある液体をふき取ったウエス(布巾)を大量にゴミ袋に廃棄。引火性ガスが充満した状態となっていた、このゴミ袋を持ち上げようとした際、フィルム同士が摩擦されて発生した静電気により引火
有効な対策
導電性(表面固有抵抗値は10の10乗Ω以下)のあるゴミ袋を採用する
労働安全衛生総合研究所技術指針の静電気安全指針2007によると、
表面抵抗率が10の10乗以上の物質が静電気災害の原因となる可能性があり、導電性を向上させることによって、電荷蓄積を抑制することで静電気対策となるとのことです。
しかし、導電性能の高いポリ袋はインターネット等で販売されているものの、
袋のサイズ自体が小さいものが多く、ゴミ袋として使用するには難しい状況でした。
そこで、一般的なゴミ袋と同じサイズの、導電性能の高い製品を製品化することとなりました。ご興味がありましたら、詳細は下記アイコンよりご確認ください。